金沢の冬と海の幸 ― なぜ蟹と鰤が選ばれるか
金沢・北陸地方では、冬になると海水温が下がり、魚の脂ののりや身の引き締まりが向上します。その中でもズワイガニと寒鰤(ぶり)は、地元でも特に評価の高い冬の味覚です。観光客の皆様には、冬の金沢を象徴する食体験として人気があります。
蟹(かに) ― 北陸・金沢での呼び名、特徴、方言、由来
北陸で獲れるズワイガニには、地域・漁港・ブランド名で呼び方が異なることがあります。例として、越前ガニ(福井)や松葉ガニ(鳥取・山陰)と比較されることもあります。金沢近海で水揚げされる蟹は地元業者を通じて「金沢蟹」「加能ガニ(かのうがに)」という呼称で流通することもあります。
方言的には、地域のお年寄りの間で がに を がんに と発音することもあります。由来としては、古語「加に(=加水/水を加える)」という語が変化したという説など地元伝承もあります。
| 主な種類 | ズワイガニ(雄/雌) |
| 特徴 | 身がぎっしり、内子・外子も味わえる |
| 主な調理法 | 茹で、刺身、鍋、甲羅焼き ほか |
鰤(ぶり) ― 出世魚としての呼び名と冬の魅力
鰤は成長段階で呼び名が変わる「出世魚」として有名です。例えば、小さい時期を わかし、中位を いなだ、さらに成魚に近づくと わらさ と呼ばれ、最終的に ぶり と呼ばれます。地域ごとに基準が異なることもあります。
特に冬に脂がのった鰤は「寒鰤(かんぶり)」とも呼ばれ、刺身、照り焼き、しゃぶしゃぶなどで提供されます。当館でも、鰤を主役に据えた料理をご用意できます。
宿泊プラン例とおもてなし
- 冬の蟹会席プラン:ズワイガニを含む豪華夕食付き
