御所のまち全体を一つのホテルと見立て、宿泊と食事とそしてお風呂が別々の場所で供される。
それぞれが徒歩1〜3分圏内なので不便さは全くなく、重要文化財として登録されている家屋が立ち並ぶ街並みを歩くのは気持ちが良い。

宿泊は歴史在る古民家を回想していることもあり、御所の歴史や文化と自宅のようにくつろげる空間を同時に感じることが可能だ。
夕食では地の食材がふんだんに盛り込まれた極上の和テイストフレンチを何種類もあるかわいらしいパンと一緒に堪能できる。
お風呂は、時を超えて復活した宝湯でレトロな銭湯空間を楽しみながら、フィンランド式サウナで和洋の温泉文化をじっくりと味わえる。
お風呂の後に、近くの居酒屋八三一で御所の地酒を飲み比べるのもおつである。
朝食は美味しいご飯に美人卵と御所市名産の片上醤油をかけて卵ご飯をかきこみながら、焼き魚、鶏肉の粕漬け焼き、種々のお惣菜で一日の英気を養うことができる。

御所市は有名な観光地というわけではないが、スタッフやまちの人に色々と聞いてみると本当に魅力的で、そしてとても不思議な土地であることが理解出来た。
歴史を2000年近くもさかのぼれる土地もそうはあるまい。
だからこそRITA御所まちのようなビジョンやストーリーが描けるんだろうなと思う。

その土地の風土や歴史に触れながら、素晴らしい食事や人々との出会いもあり、観光するって本来はこういうことなんだなという気づきがある、そんな素敵な体験となった。
忙しくせわしない観光とかはうんざりという方は是非。

評価

• 総合 5

旅行の目的

レジャー

同伴者

一人